『激走戦隊カーレンジャー』の感想。
洋子と菜摘が水着を試着。洋子の妄想でモデルに誘われアイドルに、というのが荒川さんの趣味全開(笑)
しかし菜摘とのスタイルの差に悩みだし、さらに現れたボーゾックのPPラッパーからも偶然攻撃を外して上に乗った時に「重い」と言われ、挙句ワイドショーでカーレンジャーが取り上げられた時も太めのスタイルであることを指摘され、ダイエットに励みだす洋子であった。
今回の敵は行儀のよい数字を操って無茶苦茶にし、物の値段や自動車のメーターを狂わせて社会を混乱させるのだ、という作戦。「行儀のよい数字」という言い回しにメインライターである浦沢さんの作風に合わせようと苦慮した痕跡が見えるのですが、そこから即座に社会が混乱、とつながってしまうため、これでもかなりマイルドと言うか行儀のいい脚本です。
まあそこからの展開も、ダイエットで着込んだ衣服が原因でアクセルチェンジャーが出せずその上腰を痛めて一人撤退、そこからやせないのはラッパーが体重計を狂わせたのが原因だと決めつけ、怒りにまかせての攻撃で勝利、しかしやっぱり体重は変わってなかった……と、予想通りであんまりひねりも効かず、無難な内容。
前回の曽田さんの昔ながらの勢いから打って変わって、荒川さんらしい手堅さが一種の清涼剤みたいな感じに。
他の戦隊なら普通(少々微妙な感じ)の単発ギャグエピソードで済んでしまう内容なのですが、そこがおかしいのがカーレンジャー。
明らかにこの2回がガラッとカラー変わりすぎていて、ある種の物足りなさまで感じてしまうのが浦沢義雄の恐ろしいところです。これはもう作家の技量とかそういう話ではなく、異次元だから仕方がない(笑)
次回、新たな戦士現る。