『仮面ライダーストロンガー』の感想。
33話
狼長官は先祖である狼男に教えを乞い、満月に子供たちを生贄として捧げることで体内のプラズマエネルギーを増幅させるのだという答えを得る。
そこで子供たちを誘拐していくのですが、何故か歯医者に通っていた藤兵衛を捕まえ「罠にかかったな!」と勝ち誇る狼長官。藤兵衛ひっとらえておくのは確かに重要事項かもしれませんが、そういう罠じゃないのでは(^^;
茂に助けられた藤兵衛だが、子供たちばかりが誘拐される状況を不審に思い調査開始。その過程で藤兵衛はまたも捕まり、それを追う茂は透明な箱に閉じ込められ、その中を催眠ガスが襲う!
これまでのストロンガーを考えると効くはずがないのですが、これが通用するとパワーアップに必要性が無くなり本末転倒という困る展開(^^; いやまあ、長官はシャドウ撃破も視野に入れて行動しているので、その分もあってパワーアップは必要なのでしょうが。
そこにストロンガーは俺の得物だと現れる隊長ブランク。長官は眠っているストロンガーを痛めつけようものならそれこそ先祖フランケンシュタインの名を汚すぞと釘を刺す。
どう考えても「フランケンシュタインの怪物」が先祖であって「フランケンシュタインそのもの」の名を汚す訳じゃない気もしますが、この後普通に殺そうとしますし、名を汚すのはあまり効果なかった(笑)
まあ当然のごとくストロンガーは毒が無効なので、普通に目を覚ましますが、
「お前がフランケンシュタインの血を引く隊長ブランクか!」
「いかにも、俺がブランクだ……っ!」
「その割にはあまり利口じゃないな! こんな催眠ガスがパワーアップした俺に効くと思うか?!」
いやそのガス用意したの、狼長官(^^;
今回全体的にこういうよくわからない話のつながりのおかしさが見えるのですが、どういう感じで脚本書いたのでしょうか。
チャージアップからブランクを退け儀式の場に向かうストロンガーは、月の力でパワーアップした長官と対決、しぶとい長官だが月が雲に隠れて弱体化したところを超電稲妻キックで倒されるのであった。
せめてストロンガーが超電子エネルギーで雲を操作して月を隠す、とかそういうことをやればいいのですが、そんなことなしの偶然で撃破になってしまい、なんともすっきりしない決着。新技をここぞと繰り出すのもおかげで微妙な印象になりましたし。
34話
各自が勝手に動くのでことが思い通りに進まないシャドウ……って自業自得では。
シャドウが何を目的としているのかどうもはっきりしないのですが、この人は仲間をつぶしたいのかなんなのか。
そんなシャドウの下に来たのはヘビ女。彼女はある母娘を洗脳し、蛇のような姿に変えて茂の血を吸わせようとする!
名前こそ「ヘビ女」で腕が蛇になっているのですが、頭につけたデカい角によりシルエットがどうしても蛇に見えないという造形で、物凄く困惑。
家があまりにも障子の破け具合とか人が住んでいるような様子でなかったので、ヘビ女と戦闘員の変装かと思っていたのですが、一般人を洗脳していたことになり、なんて貧しい家に住む母娘なのかと思ってしまいました(^^;
そんな母娘をおとなしくさせるために容赦なく腹を殴る茂。
解除法は額の鱗を剥すというものなのですが、それ、簡単に剥せるんだとかそんな不用意に剥していいのかとか、色々ツッコミどころ満載のシーンです(笑)
母娘を助けた後、カブトローが無くなっていることに気づく茂は、それを探す過程で子供たちと藤兵衛が誘拐されたことを知る。
主人公の乗り物がいつの間にか奪われているって結構面白く転がせるアイディアだと思うのですが、藤兵衛をおびき寄せる&茂に気づかせるというだけの使い方でいいのか、とか勝手なことを想ったり(笑)
藤兵衛と子供たちはヘビ女に洗脳され、彼らを助けにアジトに乗り込むストロンガーを攻撃するが、とりあえず殴って気絶させた後鱗を剥して解決という同じパターンなので特に発展しません(^^;
その後ヘビ女を追いかけ、奇岩山に向かったことを知るストロンガーは隊長ブランクと激突し、これを撃破。
これまでデルザー軍団は2話続けて登場し、前回顔見せした団員が次の回で作戦に出て敗れるパターンだったのですが、ブランクは作戦に出ることがなかったので印象が薄いまま爆死してしまい残念。
奇岩山を眺める茂たちは恐ろしい予感を感じ取り、基地内部のシャドウとヘビ女もこれから日本を揺るがす大事件が起こることを告げて笑う。はたしてデルザー軍団の企みは一体……。
次回、新たな軍団員登場、そしてV3――!