『仮面ライダーストロンガー』の感想。
37話
地震発生装置で富士ダムを攻撃する一方、ジェット燃料パイプを攻撃して東京を火の海にする作戦を考えるマシーン大元帥。
地震発生……って、またタイムリーな話題なんですが、それをおいとくとこの装置、前作でガランダーが使用したゼロ装置の改良発展型?
そして何の説明もなく復活しているヨロイ騎士と磁石団長。この後地震装置のテストに動いているのですが、それを目撃する茂も復活に何も疑問を抱いておらず、途中1話飛ばしてしまったような感覚に(^^;
「あいつらは、俺のものだ!」
「デルザーの新しい仲間かっ!」
茂と同じくデルザーを追う男、それはライダーマンこと結城丈二!
ライダーマン復活についてはますます説明がないのですが、もうやりたい放題。
いったん誤解から敵対して、V3仲裁で和解・謝罪する、と展開にひねりを加えつつライダーマンを不必要に貶めない程度にヒーロー同士の争いを収めていくのですが、そもそも誤解の本質が意味不明(「あいつらは俺のもの」でデルザー軍団と考える茂と、デルザー軍団をわざわざ一人で狙おうとするライダーマンの謎)なので、ちょっと困った展開に(^^;
セリフがなかったら、互いを改造人間=敵、と考えるライダーの戦いは面白い要素ではあるのですが。
V3&ライダーマンと別れ、デルザーの車を追う茂はシャドウと接近。ワープなどで翻弄するシャドウを見切って、裏拳を浴びせて捕まえるストロンガー。
「お、俺の負けだ、こ、殺すがいいストロンガー……」
露骨に怪しすぎる(笑)
悪党でも無抵抗は殺さない主義、とストロンガーは作戦を話せば見逃すことを告げる。シャドウからパイプライン破壊計画を聞いたストロンガーは案内を受けてそちらへ。
基地に出入りするトラックを奪って大量の爆薬を積んで突っ込ませるんだ! と計画がなんか行き当たりばったり臭いマシーン大元帥だが、やってきたトラックにその通り爆薬を積んで走らせると、何故かバックしてくるトラック。
本気で慌てて逃げる大元帥。
ギリギリで爆発するトラックを回避するのですが、作戦の微妙さと合わせて思いっきり笑いました(笑)
運転手は茂の変装で、マシーン大元帥は「こっちが失敗しても富士ダムは成功するもん!」と捨て台詞。
ダムの方に向かうV3とライダーマンだが、発見した時には装置を作動させられ、ダムが崩壊。団長&騎士と激突するも、V3は地震装置の起こした地割れに飲まれ、ライダーマンは普通に力で負けていた。
「ライダーマンは改造人間としては弱い」のがお約束ではあるものの、露骨すぎて酷い(^^;
基地に戻った軍団員は乾杯するが、シャドウは拒絶。ストロンガーを倒したときこそ乾杯の時だというシャドウは大元帥からストロンガー打倒を命ぜられる。今はその時ではないというシャドウだが、ストロンガーを使って大元帥の計画を妨害したことは知られており、否応なく戦いに出ることに。
そこでシャドウのトランプから零れ落ちる、スペードのエース。
「俺が死ぬ……バカな! 死ぬのはストロンガーだ!」
調べると、スペードのエースは最高ランクのカードとして知られる一方で死のカードとしての伝承もあるという話で、これを「自らの勝利」ではなく「自らの死」と解釈するシャドウは面白いところ。
現れたストロンガーと決着をつけるため、挑むシャドウ、その時る奇岩山の眼が開いた……。
38話
流石に組織を渡り歩いただけあって強敵のシャドウは、チャージアップからの超電ドリルキックまで耐えるが、空中での稲妻キックと相打ちでストロンガーの腹を貫く!
「勝った……デルザー軍団、バンザーイ!」
そして爆死。茂は生き延びたものの、変身解除で深手を負うという格好で、悪の幹部としての意地を最後に見せるシャドウ。
アポロガイストやゼロ大帝など、強敵として描写された割に最期があまりにもあっけないという印象の多い昭和『仮面ライダー』シリーズなのですが、シャドウは思いっきり踏ん張りました。これは人気が出るのもわかるなあ。
痛手を負った茂は捕まってしまい、それを人質にXとアマゾンをおびき寄せようとする大元帥。
「いや待て、仮面ライダーには1号と2号というのがいたそうだ」
「そんなものは伝説だ」
おい(笑)
わざわざバイクに乗って見せることで藤兵衛にライダー捕獲を伝えるデルザー軍団は、奇岩山で待つと告げるが、約束の時間が近づいてもXとアマゾンは来る様子がないばかりか、重要拠点制圧に向かうヨロイ騎士と磁石団長を妨害する二人。
ストロンガーたちを見殺しにする気か? と思われたその時、伝説の二人が登場!
2号のマスクが暗い緑になっているのですが、手袋とブーツ以外での差別化を考えたのでしょうか。
茂を助けた1号2号はマシーン大元帥を捕まえV3とライダーマンの下へ案内させるが、案内したと見せかけて二人を閉じ込めガスで殺そうとする。そこにストロンガーが助けに入って借りを返すことに。
『伝説』を真に受けたところから始まり、何故かガス室にしたところが作戦本部だったために作戦計画書をそのまま持っていかれるというさらなるポカをやらかしており、力はともかく大元帥の頭がすごい勢いで悪くなっていきます(^^;
その後は作戦を妨害に向かう3人。追いかけてきた大元帥を2号が、途中のヨロイ騎士を1号が、作戦遂行中の磁石団長をストロンガーが攻撃する!
……何故か妙に気の抜けたコミカルなセリフと描写で作戦実行中の磁石団長で、色々台無し(^^; そういうキャラで団長が通されていたならまだしも、そうじゃないわけですし。
また、1号2号を助けたあとは速攻で作戦阻止に向かってしまってV3とライダーマンが放置され、Xとアマゾンにも触れられないというのも気になるところ。ライダーの人数が多くて上手くさばき切れてない印象に加え、デルザー軍団が減る一方で増員なしなので(団長も騎士も一度倒された敵の再生)シャドウとの決着からちょっと息切れした感じがしました。
全てのライダーがそろう次回、いよいよ最終回。