『仮面ライダー(新)』の感想。
13話
今井博士により作られたプラスアルファ爆弾を、3時間後に爆発するようにセットして東京破壊をたくらむアリジゴクジン。脱走した今井博士は警察に連絡するが、警察などにもネオショッカーの手が回っていた。危うく射殺されそうになったところを洋に発見され、一命をとりとめるも重傷を負う博士。洋は時間が来る前に爆弾を発見するために動き出す。
博士は東京タワーと言ったが、それはライダーを貶めるための罠であり、とげの壁に挟まれそうになるライダー。なんとか脱出したのちに意識を取り戻した博士から、爆弾は特殊な電波を発することを聞いて、触角を使って発見しこれの解除に成功する。
オーソドックスな爆破サスペンスで、全体として特に凝ったことも無理がある部分もなく、すんなり見れる内容。
ただ、110番通報を抑えていたネオショッカーの恐怖を表現しておいた以上、中盤に博士が志度会長らに保護された後普通に警察と連絡できて警戒態勢になる、という展開を入れるのは良くなかったように思います。結局警察、役に立ちませんでしたし。
特筆すべき点は、変身のエフェクトが変わったぐらいか。風車から出てくる光はまだしも、ポーズの残像は見づらいだけで、以前の方が良かったかなあ。
14話
新年早々、志度会長がネオショッカー対策委員会に呼ばれたため海外に向かうことになり、置手紙でクラブ会員や洋には喫茶店ブランカの経営者・谷源次郎を訪ねるようにと伝えられる。
ネオショッカーに世界規模の対策委員会があることが示されましたが、以前にも人口削減計画が世界中で進行していたことを描写されたので、世界レベルでの認知度は案外高く、結構な大規模テロ組織として認定されているのかもしれません。
洋がブランカを訪れると、谷は富士急ハイランドにネオショッカーの動きありと伝言を残しており、富士急ハイランドにやってきた洋はそこで怪しげな男を追跡。その男こそ、会長の親友にして洋の大学の先輩である谷源次郎であった。
と言うわけで、昭和二期シリーズのおやっさんである谷源次郎登場と富士急ハイランドタイアップ回。
タイアップのためか、今回のエピソードは目立つように富士山を背景に映しながら変身です(笑)
富士急ハイランドの地下アジト……そこではハエジゴクジンが自らの分泌するジゴク液をもとに培養した猛毒細菌ドクダーを、風船を用いて日本中にばらまきバイオハザードで日本壊滅をたくらんでいた!
風でふらふら飛ぶだけの風船をリモコン起爆できるだけで満足するという作戦に早くも不安ですが、
猛毒細菌ドクダー。
前回の「プラスアルファ爆弾」も意味不明な名前と言えばそうですが、「ノムコロン」に引き続きダジャレでネーミング(^^;
子供向けとは言えど、シリアスな作戦に使うアイテムの名前ぐらい、もうちょっと考えた方がいいと思うのですけど。
そしてハイランド内、大きな風船を発見した子供をネオショッカーの秘密を知ったからには逃さないと襲うハエジゴクジン。
ほーら、やっぱり(笑)
風船が遊園地内に落ちているってだけで先の作戦内容のダメっぷりがはっきりわかりますが、その上リモコン装置が回路むき出しでバレバレって、いくら何でも頭悪すぎます。
ハエジゴクジンはライダーのデータを基に強化されていると主張しているのですけど、強化すべきは頭脳だ。
子供は洋が助けるが、ハンググライダークラブの少年シゲルが再び風船を園内で発見し、破裂したそれを見て洋がリモコンに気づく。
一話の中で同じ失態を二回繰り返したために気づかれたって凄まじく間抜けな展開に唖然とするほかなく、やっぱり必要なのは頭脳の強化です。
気づかれたから先にライダーを、ということで落石に生き埋めにしてライダーを倒したと勝ち誇るハエジゴクジンは、捕まえた谷やハンググライダークラブ会員を実験台にしようとするが、立ち上がってきたライダーに基地を破壊される。
菌の扱いが危ない(^^;
ハエジゴクジンは戦闘面では触手でライダー縛ったりしてさすがに善戦するのですが、特別強烈に単体性能が強いという印象にもならず。ライダーをはめる罠ぐらい、本人の性能によればいいのですが、動き拘束する以外は爆弾頼りですし。