『激走戦隊カーレンジャー』の感想。
ジャンケンで弁当を買う当番を決めるペガサス社員、そうして選ばれた恭介は弁当屋の前でボーゾックのGGボーンと遭遇。ゾンネットの弁当を買おうと割り込んできたGGボーンと対決するレッドレーサーだが、そこにシグナルマンが登場。しかしシグナルマンは何故か、レッドレーサーを攻撃してきた!
「自分の胸に手を当てて考えろ」と言われて本当に手を当てて考えた上でわからないと答える流れは、いかにも浦沢節(笑)
にしてもシグナルマン、間抜けだけど戦闘能力だけは十分にあるので、敵に回ると本当にタチが悪い。
さらにカーレンジャーをおびき寄せるため、子供たちを襲うシグナルマン。市太郎の通報でそのことを知るカーレンジャーはシグナルマンと対決。シグナルマンの故郷の星・ポリス星はカーレンジャーがまき散らした5色の排気ガスにより大気汚染が発生しており、シグナルマンの息子シグタロウもその影響で病気となり、楽しみにしていた運動会まで中止になってしまったと言うのだ!
絵面はシグナルマンそっくりのメタルヒーロー風宇宙人が集まるシュールな光景なのですが、内容自体は深刻な自動車公害というこのアンバランスさ(^^; ついでに、カーレンジャーの車は排気ガスを出さないエコ仕様だと判明。
シグナルマンは排ガスを受けて身体の信号が黒く染まり、カーレンジャーを憎むあまりにボーゾックとも結託して襲い掛かる。釣銭爆弾で攻撃するGGボーンはあっさり倒されるが、シグナルマンはゼルモダに連れられてバリバリアンに向かい、ガイナモと乾杯するのであった。
詰め込まれるアイディアにシュールギャグ成分は強いのですが、シグナルマンと交流のあった市太郎がコバーンベース(蜘蛛の巣が張っていたのですが、そのまま残されていたのか(^^;)に「シグナルマン大キライ」と落書きしたりと、悪の手に落ちたヒーローという主題のツボを押さえたシリアスな展開。
同時にバリバリアンの周囲に巨大な姿を見せる謎の存在が出てきて、ポリス星の大気汚染の謎など、今後の新しい展開を予感させつつ、次回……サイダー。