『電磁戦隊メガレンジャー』の感想。
開幕から夜の街に巨大円盤が現れ大破壊、クネクネが大量に飛来して子供たちの拉致を行うという衝撃的な展開。
先週までタイアップ企画だったのが嘘みたいな緩急の付け方です。
市街地で人を巻き込まないようにするため素手で戦闘を行うメガレッドだが、誤ってタケシ少年に拳を浴びせ、重傷を負わせてしまう。
「どういうことだ?! 私の命令なしに誰が地上攻撃をした?!」
ええっ?!
とうとう本腰入れて直接攻撃に出たかと思えば、ジャビウスが呼び寄せた新幹部ギレールによる行動だったと説明。INETでもこの作戦の変化から、司令官が変わったのではと言う推理に至る。
表現の仕方が、「これまでに比べると頭脳的な上卑劣」というものなのですが、どうにも
「ボーゾックの作戦にしては、偏差値が高すぎるだっぷ」(『激走戦隊カーレンジャー』第36話)
を思い出してしまい、展開自体は苛烈なはずなのに、緩い空気が抜けません(笑)
ていうか、逆説的にこれまでは頭脳的ではなかったという話であり、Dr.ヒネラーの面子丸つぶれなんですが。
新たな敵に一同が身構える中、健太はタケシの件で悩んだ末に自分にメガレッドの資格はないと逃げてしまう。今はそっとしておくべきだろうと考えるデジ研だが、耕一郎だけはそれを乗り越えさせようと健太を特訓。
「お前に一流のボクサー並みの動体視力があれば、あんな事故は起こらなかったんだ」
意図的に健太を追い込むことで、健太に責任を感じさせ納得できるように落としどころを作ったのだと思うと納得はいくのですが、どうしてその発想に至るんだ(笑)
しかしトラウマから耕一郎の顔面に直接行うのを避けた健太。そんな健太に、久保田博士が現れ、とあるボクシングジムへ案内する。そこには、かつて対戦相手を再起不能に追い込んでそれをトラウマとして抱えつつも、その相手から逆に励ましを受けて乗り越えようとするボクサーの姿があった。
第二、第三のタケシを出さないために立ち上がらねばならないと励ます博士は、新アイテムのバトルライザーを渡し、健太は戦いに挑むことに。
ギレールはネット回線施設を破壊することでINETにダメージを与える作戦を企て、それについて拉致して洗脳した子供を盾に使うという卑劣な作戦を展開。ギレールの企み通り、メガレンジャーは苦戦を強いられる。メガレッドも子供を盾にするギレールに手が出せずにいたが、そこに久保田博士から通信、タケシが回復してメッセージを送ってきた!
いいシーンなのですが、ついさっきまで意識不明とは思えないほどタケシが元気すぎる映像なのは、どうにかしてほしかったところ(^^;
「俺が戦わなければ、あの子たちを守る奴はいないんだ……!」
怒りに燃えるメガレッドはバトルライザーの機能で強化パンチやチョップをみまい、ギレールを撤退させ、サソリネジレも撃破。そしてタケシには後日、メガレッドとして謝罪に訪れ和解するのであった。
新幹部ギレール登場を見せるためか、結構格好いいデザインの割にサソリネジレの印象が弱い等の問題はありますが、序盤の失敗からトラウマ克服、新アイテム登場で強化が上手くまとまっていました。要所でサポートする久保田博士も好印象。
次回、2号ロボ登場。