『轟轟戦隊ボウケンジャー』の感想。
21話
メンバーに加入した映士は、各員に挨拶する(餞別・野菜)が、真墨は未だに映士が気に入らず、さらに「黒いの」呼ばわりされることに怒る。
そのころ、クエスター離反で悔しがる大神官ガジャ様の元を、ある男が訪れていた。
「ガジャよ! よくもサージェスのエンジンの秘密、独り占めしてくれた! 今までの裏切りの数々……万死に値する!」
「ままっままま、待て! その節は、すまなかった。う、こ……これをやるから、ゆ、許してくれ」
プレシャスの地図とカース召喚用のつぶてを貰うと赦してしまうリュウオーンは、器が大きいのか間抜けなのか(笑)
そして打ち出の小槌のありかを示した地図が盗まれたという情報はサージェスにも入り、さっそく島を調査するボウケンジャー。独断専行が激しい映士と真墨は相変わらず険悪だが、暁の命令でコンビとされる。
互いの能力(専用装備やビークル)を活用しつつジャリュウ一族を追う二人。シルバーは雑魚をブラックに押し付けて、ついに小槌を発見。しかしリュウオーンの攻撃で小槌を落としてしまい、自分も海に転落の危機。
悩んだ末に真墨が映士をファイト一発で助け、小槌はリュウオーンの手に渡り、一族を必殺技の応酬で倒すボウケンジャーだが、リュウオーンは倒されたジャリュウを巨大化させ、さらに巨大化を重ねてアルティメットダイボウケンを踏み潰さんがサイズに。
しかし隙を突いて小槌を奪ったシルバーによって、さらに巨大化するアルティメットダイボウケン。そして通常サイズのサイレンビルダーがジャリュウの体内に入って一寸法師作戦と原典を意識した戦法で勝利。
サイレンビルダーがアルティメットダイボウケンの肩に乗る画は面白かったですが、冷静に考えると中身のコクピットのサイズが変わってないような映像になっているのは、中身のボウケンジャーも巨大サイズだったりするのか(笑)
かくして、一つの作戦を通じて子供じみた争いを繰り広げつつも、真墨と映士は打ちとけるのであった。
「流石ですチーフ。一見相性の悪い二人を、敢えて一緒に行動させる事によって、打ち解けさせる。すべて計算づくだったというわけですね」
「買いかぶるな。あいつらが勝手に打ち解けただけだ」
この人の場合、本当に面白いから放っておいたとしか思えないあたりが、流石ですチーフ(^^;
22話
「チーフが、酸欠です!」
以上。
……このセリフに、見ているこっちが笑いで酸欠になりかけました(笑)
(なお『ボウケンジャー』は基本的に予告を見ないで次を視聴)
美術館の中にプレシャスが紛れ込んでいないか調査中のさくら・真墨・菜月だが、真墨と菜月が行方不明となる。その時、さくらはインコと犬を追いかける風のシズカを見ていた。ダークシャドウは一体何をたくらんでいるのか……というシリアスなサスペンス調で始まる、ギャグ回。
インコと犬がそれぞれ菜月と真墨だったというわかりやすい内容ですが、この犬ならダークシャドウの手がかりをつかめるかもという発想から臭いを追跡させられるのは、中身が真墨だと分かったうえで見ていると酷い(^^;
付喪神のズカンガミは手品師調で、変幻自在の攻撃でボウケンジャーを翻弄するギャグ怪人は強キャラの法則を遺憾なく発揮し、暁がデメキンに変えられてしまう。暁がダメージで戦線離脱のパターンは多い本作ですが、中でもトップレベルに酷いのではないか(笑)
そしてダークシャドウの目的は、ズカンガミの力で動物に変えた人々をソロモンの指輪で操り、最強の動物兵士を作るのだ! というものだが、自慢している間に横から現れたシルバーに指輪を取られるシズカ。
今回、冒頭から姿を見せないので何をしていたのかと思っていたら、「驚くな! ボウケンジャーは5人だけではない!」と言わんばかりに、かなり雑に登場(^^;
格好つけて名乗りを上げるシルバーだが、金魚に変えられた暁が酸欠状態で死にかけたために一時撤退。その後ダークシャドウから5人を戻すのと指輪を引き替えの取引を持ちかけられるが、当然罠だと考える一同。さくらの分析でズカンガミの行動パターンを解析し、それを活かしつつもアドリブが必要な時は蒼太がフォローという流れで対決に。
ズカンガミの変化能力をサバイバスターに当てることで回避とアドリブを活かすのですが、根本のズカンガミを倒せば術は説けるという前提が分析シーンがあるとはいえやはり強引気味だったり、デュアルクラッシャーコピーのズカンガミに対抗する手段がどうやって抜け出てきたのか不明な動物化三人組だったりと、ギャグ回だからか勢い任せ。
ちなみに暁は金魚の癖にものすごい勢いでジャンプして大量の水を吹き付けるという大健闘で、復活時地面に横たわって跳ねていた姿勢から咳払いして立ち上がるシーンが秀逸(笑)
巨大化ズカンガミにはアルティメットダイボウケンとサイレンビルダーで対抗するが、やはりギャグ怪人は強い法則。しかしダイボウケンとサイレンビルダーは腕に互換性があることが判明し、サイレンビルダーの予測できない攻撃を受けて爆死するズカンガミであった……って、ダイボウケンにサイレンビルダーの腕がすげ変わった意味は特にないような。
そしてこの換装合体、実は発案者のさくらも知らないもので、アドリブが大事、というオチであった。
前回はサガスナイパーサーチモードと各員必殺技オンパレード、今回はロボの互換性を示すという内容で、販促メインの小休止ギャグ回、といったところだったのでしょうか。
個人的に大和屋さん(というか浦沢門下生)のギャグの性質が合うかどうかで言うと微妙なのですが、酸欠のシーンは笑ったのでいいか、みたいな。