『轟轟戦隊ボウケンジャー』の感想(諸事情により、今回の感想は簡略化)
23話
突然姿を消した蒼太を探すボウケンジャー。映士はアシュ(クエスター)の気配を感じとり、決着をつけるため真墨たちを追い返し、クエスターは今やネガティブだから協力すべきという暁を気絶させ単独行動。
一方、蒼太はかつてスパイとして共に活動していた男・鳥羽に捕まっていた。鳥羽はかつて登場したプレシャス・帝国の真珠を狙ってクエスターと手を組んだのだ。
プレシャスの保管場所を狙ってレイの能力で記憶を探るクエスターだが、蒼太は数々の女性職員の記憶を引っ張り出してごまかし続け、極めつけは海パンでマッスルポーズの暁&真墨(笑)
しかし蒼太の過去……彼のスパイ活動に起因するクーデターで故郷を失った少女のことを知る鳥羽は蒼太を動揺させ、保管場所を引き出すことに成功。そこにボウケンシルバー登場で、隙をついて鍵を奪い脱出。
蒼太の過去を鮮明に引き出した上で、過去に決着しようとあがき続ける映士で、これは互いに影響を与えて収まるパターンかと思ったら
「僕は、過去に決着つけるつもりも、言い訳するつもりもありません。自己満足でも構わない。生きている以上、前に進むしかないし、やっぱり自分も笑いたい。その為にも、一生過去の涙を背負って、目の前に居る人や、世界を守る! そう決めたんです」
割と蒼太の方は自力でなんとかしてしまいました(^^; 結果として、過去の決着に拘りすぎて置いていかれる映士ばかりが残ったという、割と酷い扱いの追加戦士。
映士は映士で「前に進むしかない」にたどり着きますが、もうちょっと蒼太の影響が直接的にあってほしかったというか。
新型クエスターロボに苦戦するボウケンジャーだが、鳥羽はもしもの時にクエスターロボに爆弾をセットしており、それによって逆転勝利。鳥羽に蒼太は「鳥羽さんだって前に進める」と声をかけるが、鳥羽は自分が背負うものは重すぎると伝えて去っていくのであった。
なお、保管場所はダミーでした。……あからさまなのでそりゃそうだと思いましたが(^^;
24話
初音の鼓の争奪戦を行うゴードムとボウケンジャー。だがガジャは鼓にそれほどの力がないと知るなり、放棄して撤退。
……杉探偵がちらついてなりません(笑)
ハザードレベルを測定してもたいしたことないのでもとの場所に返却、と現金なボウケンジャーだが、その一方で菜月は鼓を叩いてから自分の目の前に現れては消えを繰り返す少年の言葉に応じ、真墨が止めるのも聞かず宝探しに独断で出発。
……正直、この時点でエピソードの狙いがあんまりに透けて見えすぎて、ここから先の展開に(ネタとしてはともかく)素直に入り込めなかったことを告白します(^^;
すっかり保護者の視点な真墨を子離れさせるため、暁がついて回ることになるが、いきなり誘拐されかけたことに始まり電柱にぶつかって謝ったりチラシを全部受け取ったりと初めてのおつかい状態。
返却した鼓が浮遊して逃げ出しハザードレベル急上昇のトラブルでも菜月を優先させる暁だが、菜月が飛ばしてしまった風船配りのバイトを押し付けられることに(後に映士も巻き込まれる)。
そしてとある造成地がその目的地と知ると、少年の願いを叶えるためダイボウケン強制発進。
スコップとつるはしの発掘作業で、多分これが本来の使い方。
鼓は木の葉からこれまでの怪人を作り上げて襲わせるという戦いをボウケンジャーに向けてきたが、少年の宝「源九郎の碑」を発掘した菜月、ダイボウケンで手を振りながら駆け寄ってくる(笑)
そして地上の敵に対してダイボウケンで踏みつけたり必殺技連発の大惨事。
「菜月のバカヤローー!!」
戦隊シリーズのタブーを平然と突き抜けてきて笑っていいのか迷いますが、敵は本物ではなく木の葉の幻なのでいいのか?(^^;
しかし菜月の探した源九郎の石碑のためか、初音の鼓はおとなしくなった。鼓は源九郎の両親の狐の皮でつくられたもので、互いを求めるが故の騒動だったのだ。
ハザードレベルではない一人一人の宝の重要性を改めて問い直す本作らしいテーマであったのですが、途中述べたようにちょっと話の意図が透けて見えすぎたかな、と思った内容。