『星獣戦隊ギンガマン』の感想。
3000年前の大暗黒剣を持ち出すブクラテスはこれで封印を破壊しようとするが、さび付いた暗黒剣はあっさり砕けてしまう。サンバッシュは配下のバクターに武器マニアの特性を活かして大暗黒剣を復活させるよう依頼するが、復活のためには555の武器を窯に放り込む必要があり、地上で武器を調達に行く。
3000年前の方がいい武器がそろっていたと嘆くバクターが集めているのは包丁やら工業用ドリルやらのおよそ武器からほど遠いものばかりなのですが、現代の日本には「武器」がほとんど存在しないとも、考え次第でどんなものでも「武器」になりうるとも取れます。警察官から拳銃を一丁奪ったりはしていますけど。
バクターは3000年前にギンガマンと対峙した際にある武器を奪っており、今回も星獣剣を奪おうとする。ギンガマンは星獣剣を奪われてしまうが、最後まで剣を手放さないレッドは、あろうことか剣ごと誘拐されてしまった!
リョウマが剣を手放さなかったのは、あの剣はヒュウガが命を懸けて残したものだからだろうと考え、奪還を決意するギンガマン。
……あ、その剣で薪割りをやっていたのは、考えない方向でお願いします(^^;
モークからさらに、バクターの持っていた五本の剣が先代ギンガマンから奪い取った伝説の剣、自在剣・機刃ではないかと聞く4人。
テロップがでかでかと画面いっぱいに躍り出て玩具CMみたいな映像になってしまったのですが、長石監督、どういう意図でこの映像を作ったのか(笑)
その頃、窯に武器を次々放り込んでいたバクターだが、星獣剣を入れるのを惜しんで横領しようとしたところ、サンバッシュにあっさり看破されてしばかれていた。その隙を突いてアースの力で拘束を解いたリョウマは、剣を奪還して逃避行。
兄ヒュウガがかつて特訓で教えた「うまく行くたびにいちいち気を抜くんじゃない。常に次の一手を考えるんだ」という言葉を胸に、仲間と連絡を取ったリョウマはある作戦を考案。そして再び星獣剣を奪われるが、窯に放り込んでも大暗黒剣は完成しない。
「バクター、てめえ星獣剣を入れるのが惜しくなって、偽物とすり替えたんじゃねえだろうなあ?」
バクターの懐から自在剣・機刃を見つけたサンバッシュはそれを投げ入れるが、空中でギンガマンがキャッチ。実はバクターに奪われた星獣剣は偽物で、リョウマの策ですり替えられており、サンバッシュが機刃を引っ張り出すのを見越して奪い返す作戦も含んでいたのだった。
窯は破壊され、作戦失敗のバクターはサンバッシュに落とし前をつけるよう命じられ戦闘。機刃の変形して様々な武器になる機構を駆使するギンガマンに圧倒され、巨大化するも豪火焔で一撃。
伝説の武器は帰ってきたが、そこに秘められている力をギンガマンはまだ知らなかった、で続く。
一応武器マニアのバクターを(わずかな時間とはいえ)だませるだけの精巧な偽物をあの短時間で作り上げたこととか、先代ギンガマンと戦わず武器集めしていたバクターが機刃をどうやって奪えたのかとか、サンバッシュが機刃を引っ張り出せたのは割と都合がよくそこを目指す奪還作戦は強引とか、全体的に粗が目立って見えました。
二つ目に関しては、バクターが機刃を横領するためにギンガマンとの戦闘を報告していなかったという可能性を考えましたが、今回の描写ではサンバッシュたちが機刃の存在と特性を知らないと思われる反応で、そうなれば先代ギンガマンは一度も機刃を使わなかった(そのまま盗まれた)可能性まであるのですけど、するとどうしてその存在と力がギンガの森に伝説として残っているのか? という部分が矛盾してしまうわけで、いったいどういうアイテムなのでしょうか(^^;
サンバッシュがアホなので機刃のことを覚えていなかったとすれば矛盾はなくなるし描写的にも納得はできるけど、いやだなあ、そんなことになったら(笑)
ヒュウガへの想いが篭っている武器への執着から、ヒュウガの教えを思い出して打開策につながる、という流れは面白かったのですが……その剣で薪割りしていたことについては、考えない方向で(以下略)
次回、星獣最期の日?!