『轟轟戦隊ボウケンジャー』の感想。
31話
報告書を面倒くさがる映士を叱るさくらだが、映士は自分に向いてないからと蒼太に押し付ける。そんな映士に呆れて出ていくさくら。
「気に入らねえな……クールだかなんだか知らねえけど、言いたいことあるなら言えばいいじゃねえか」
「ま、人それぞれあるんだよ」
そのころクエスターが、国一つを焼き尽くしたとされるプレシャス亡国の炎を狙って結界を張っていた。結界を解くことができる映士は単独で侵入しようとするが、罠を懸念したさくらがついていくことに。
映士なら結界を解くよりクエスターを撃破した方が早いと考えかねないというさくらは彼と会話しながら奥に進み、ガイと対峙するが、映士が結界を超える際に負傷していることが判明、なんとか逃げ出す。
「どうして言ってくれなかったんですか? 結界を超えるのは危険だと」
「言ったってしょうがねえもんは言わねえ」
「腹にため込むのは嫌い、じゃなかったんですか」
「あんたのと一緒にすんじゃねえよ」
使命としてのアシュ撲滅は振り切っているけど、自分のできることはやらねばならないし前に進まねばならない、というところに話が転がりますが、どうにもこれ、映士にせよさくらにせよ24話の直後ぐらいのイメージで描いているように見えてなりません(^^; 小林さんは24話の続きのつもりで書いたのかもしれませんが、8話分間が空いているので逆戻りした印象が。
さくらは自分が西堀財閥の令嬢であること、そのために感情を押し殺して生きてきたことを語り、ここで家を背景に持ち出して共通項から歩み寄っていくのは上手く収まりましたが。
結界を発見し壊すさくらだが、ガイを押さえつけた映士が重傷を負い、その姿に怒りを爆発させる。亡国の炎を積んだクエスターロボとの戦闘になり、強大な力に回り込んでの攻撃を考えるレッドだが、ピンクが強引に突っ込んでゼロ距離アルティメットブラスターにより勝利。
映士とさくらが性格の違いから衝突し互いに歩み寄る、というエピソードは映士加入から実際描写されないままにさくらが「姉さん」呼ばわりされるのが浸透していたわけで、そこを埋めに来たのかもしれませんが正直今更、という感じ(^^;
なおズバーン、今回は結界に手も足も出せず、しかしクエスターロボを受け止める力はある、映士を回収とパワーバランスを崩さないよう配慮。
32話
冒険者を育成する学校に潜入するべく、変装して受験する暁・菜月・蒼太!
「素人相手の試験だ。問題ない」
どう考えてもフラグなのですが、暁だけ不合格になり燃え尽きて散々弄られるという、酷い開幕(笑)
そしてその学校は、教師として風のシズカや付喪神が平然と出てきて隠すつもりなしという、ツッコミどころが多すぎて蒼太と菜月も困惑せざるを得ない内容だった(^^;
授業自体はマトモだし、まだ悪事を働いていないから追及できないボウケンジャー。なお闇のヤイバが普通に校長室に座っていて、本人はシリアスなのになんか妙。
そんな中、冒険者に憧れ会社を辞めてまで入った受講生の島田を菜月は応援するが、蒼太は向いていないと厳しく突き放す。
任務を重視しながらも背景に自分の仕事から人の不幸を招いたトラウマがある蒼太と、純粋に冒険を追い求める姿を評価する菜月が対比。
その後も島田は失敗を続けるが、最後の授業として付喪神・シルベガミは金のチョークを投げた生徒だけを残して他を返す。そして菜月や蒼太は手錠をかけられて捕まり、島田も選ばれたが別枠で人質扱い。
というのも、島田は受験番号の選出ミスで選ばれてしまったのであり、本当の合格者の番号は彼の一つ前。その番号の持ち主は……
「チーフ!」
「よっし!!」
おい(笑)
超ガッツポーズで復活し出動命令を下す暁という流れで爆笑してしまい、もう今回これだけで十分な気がします(笑)
ダークシャドウの目的はプレシャスである古代の船を復活させるために海に冒険者の魂を放り込むことであったが、復活した暁が阻止に現れる。シズカにアクセルラーを捨てられた蒼太と菜月は海に探しに出るが、放置された島田が海に潜って探し当てており、変身。
菜月の怒りでデュアルクラッシャーの洗礼を浴び巨大化するも、サイレンビルダーを踏み台にジャンプするという戦略で倒されるシルベガミ。蒼太は島田の中にも冒険者の魂を見出し、彼に謝罪と感謝の言葉を伝えるのであった。
その後、暁は「冒険者は点数で決まらない」と口走り、またも不合格でやたら落ち込んでいたことを弄られる、と酷いオチ(^^;
風水でもそうでしたが、暁、自分を「冒険を楽しむ自分がいる」ことで強固に確立している一方で、裏返すと「冒険を楽しめないと自分の他の部分はダメ」というところが見えるので、それが具体的数字で叩きつけられると弱い(笑)
今回の場合、冒険者としての力は備えてないけど魂は冒険者に劣らないという島田が存在するのも、ちょっと陰険(^^;