『星獣戦隊ギンガマン』の感想。
12話
ネイカーの働きにより現れた紋章の洞窟に訪れるサンバッシュだが、そこはアースの力でないと開かない。そこでサンバッシュは、ひそかに回収していたというヒュウガを人質にしてギンガマンを呼び出す作戦に。
ヒュウガを救出したリョウマは、ヒュウガからサンバッシュが「ギンガの光」という超パワーを求めていること、そのためにアースが必要だがヒュウガはアースを失ってしまっていることを聞き、自ら洞窟へ。しかしその奥で宝箱を手に取ると、ヒュウガが後ろからリョウマを攻撃し宝箱を奪う。ヒュウガの正体はサンバッシュ配下のグリンジーが化けた偽物だったのだ!
宝箱争奪戦になり、グリンジーと戦うリョウマはヒュウガの声に突き動かされるようにして反撃、これを撃退。続いてサンバッシュと戦い、その中でサンバッシュが宝箱を開けるが、中身は空。サンバッシュはギンガの光について3000年前の戦いである人物から聞きだしたが、それは偽の隠し場所だったと知り、愕然とする。
絶望の末に道連れを図ろうとバイクで突撃するが、ギンガレッドに軽くいなされ、爆散するサンバッシュであった。
最初の幹部退場、ヒュウガの謎を後に引く形で描写、さらにギンガの光の謎も初出……とイベント盛りだくさんでしたが、ここまでに伏線も何もないイベントが急に詰まってきた関係で説明的な台詞がやたらに多く、話の内容にどうも乗れず(^^; せめて今回がギンガの光の話だけなら、もうすこしすっきり見れたかもしれませんが。
敵幹部で初の退場者となるサンバッシュですが、作戦全体が単純に頭悪く、それが敵キャラとしての魅力につながればよかったものの、個人的にはあまり好きになれず。
13話
サンバッシュの戦死を受けて、新たな行動隊長としてブドーが就任。ブドーはギンガの光が宿るものをピックアップしてしらみつぶしに当たる方針を固める……
と、とにかくダイタニクスを起こせりゃなんでもいーだろというサンバッシュの方針とは180度転換し、前任者が酷すぎたのはありますが、なんだか頭脳的(笑)
一方、ギンガの光の情報はギンガマンにとっても無視できないものだった。これからの戦いが苛烈になることを踏まえ気を引き締めるようにいうモークは、ヒュウガの声が忘れられず話に集中できないリョウマに厳しい言葉を浴びせ、反発するヒカル・サヤの年少組。
「……私の言い方はきついかな?」
「ちょっと……」
「そうか……」
残っている年長組が冷静に対応(そしてゴウキはモークにも問題があることを否定しない)で、本作のキャラの立て方の独特な空気を改めて感じます。
その頃町では、ブドー配下の虚無八がギンガの光が木に宿るという情報をもとに樹を蝕むカビを振りまく事件が発生。モークもギンガマンの新装備を生み出す前にカビに侵されてしまう。
虚無八は機刃の激輪をも返してしまう強敵だったが、決死の覚悟でモークが生み出した新装備・獣撃棒をギンガマンが扱うと戦況は一変。撃破されるのであった。
名前が「棒」なのに予告で明らかにバズーカとして構えていたので何事かと思ったら、普通に棒術も使いましたが、太すぎて振り回すのが大変そうだ(笑)
前半のリョウマへの態度から「戦士はどんな時でも冷静に」というフレーズを軸に、リョウマたちばかりが「冷静な戦士」の実像に近づくという展開ではなくモークの方がギンガマンたちの感情に寄り添う変化をする、という内容で、司令塔・情報源としての役割に徹しすぎていたモークにも好感を持てるように配置。新装備が単なる出てきただけにならず、引き締まりました。
……しかし、「ギンガの光は数種類のものにしか宿らない」「一つは木」「モークがギンガの光に見せかけた偽の光で虚無八を釣る」というこの流れだとなんだか、ギンガの光は本当はモーク自身が持っていたということになりそうな気もするのですが、戦隊の司令役を穿って見過ぎなのでしょうか(^^;